「あなたの思考をデザインする」思考を停止し、やみくもに暗記することは自らの人間性破壊である。
皆さんは正12角形を書いたことがありますか? 立体図形を作ってみたことはありますか? 初めて出くわすような問題を見たとき「よーっし、頑張って解いてやろう。」と思う方でしょうか。 ここで扱う問題Aと問題Bは、共に中学数学を駆使すれば解けるのですが、いかがでしょうか。入試やテストには出題されないという理由で取り組まないのも一つの選択肢ではありますが、私たちはそれを残念に思います。
実際、現在の日本の高校・大学入試においては「大量の演習と暗記と繰り返し」がさも唯一の学習法であるかのごとく市民権を得ています。確かに、目標の定まった生徒が手段として、 あえてこの方法を取り入れれば、大きな成果を生むことも事実です。しかしこの方法を目的意識が芽生える以前の生徒に押しつけることは、彼らの好奇心や可能性を奪い去ることになりかねません。また自分自身で試行錯誤することによって、 思考プロセスや学習方法を身につけていく、という大切な機会をも失ってしまうのです。
パスカル数理ゼミは受験成功の手段としての「大量の演習と暗記と繰り返し」を否定しているわけではありません。ある程度目標が定まった受験生には、その活用を奨励する場合もありますし、実際に授業にも演習は取り入れています。 また、単元ごとに必修の内容・事項を確認し、それを「使える道具」に昇華させるためにも演習は必要不可欠であると考えています。しかしそれでも、中1生から高2生の12月までの期間におけるパスカルの授業テーマはやはり「自力で思考し、導き出す」ことであり、 機械的な「得点力」よりも、豊かな「実力」を育むことをその最大の目標としています。そうして得た「実力」を「得点力」として磨くのが受験勉強であり、パスカルでもこの時期には「暗記と繰り返し」に役立つ授業も行っています。また実際の受験では時間内での「得点力」も大切な力だと考え、「テストゼミ」も行っています。
眠れない思いをして取り組むことの出来る問題に出くわし、実際に時間をかけ取り組む。本物の勉強は豊かな実りをもたらしてくれます。私たちは、この体験こそが本人の資質向上に役立つと信じて授業を続けていきたいと思います。



